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□愛しさ
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ここはビズゲーマーの会場の、古いビル…。
俺達三人は、正面玄関で足を止めた。
「うわ〜、古っ!なんか出そう〜!!」
「何だ斉藤?怖じけづいたのか?」
中条さんが斉藤の肩に手を回して、俺に見せ付ける様に見て来た…。
腹立だしい…。
「なっ!?んな訳ねぇッスよぉ!!」
「本当か〜?」
「しつけ〜ッスよ!中条さん!!」
怒る斉藤に中条さんがちょっかい出しまくって、俺のストレスは溜まるばかりだ。
だいたい、斉藤も斉藤であれが天然だから困る…。
俺達二人の気持ちに全く気付いてないんだからな。
「…まぁ、もし本当に怖くなったら、俺がお前を守ってやる…」
俺は斉藤の手を掴み、じっと見つめた。
「///えっ?えぇっ!?と、鴇さん?」
「…、行くぞ。今日は俺らがホーム側だからな」
「…そうだな」
「あっ!待って下さいよ〜!」
さっきは意識した見たいだな。
顔が赤くなってた…。
「おい、美柴」
「中条さん…」
「お前、ちょっとは本気になってきた見たいだな?」
「まぁ…、俺は本気で斉藤が好きだからな」
「じゃあ俺も本気で行くかな」
「なっ!」
中条さんは手を振り、自分の持ち場へと行った。
たく、あの人には油断も隙も無いな…。
「あ…、あの…鴇さん!」
「ん?どうした斉藤?」
「あのさ…、さっきの言葉って…本当?俺の事…守ってくれるって」
疑ってるのか?それとも恥ずかしいのか?
どちらにしても可愛いがな。
「本当だ…。このさいだから言っとくが」
「な、何スか?」
「俺は斉藤が好きだ」
「///…へっ!?とっ、鴇さん!?なっ何言ってるんスか〜!!」
「斉藤…、俺は本気だ…」
俺は斉藤の顎を掴み、キスをしようと顔を近付けた。
でも、斉藤が目をギュッと錘むっていたのが可愛いかったから、額にキスを落とした。
「///ほ…ぇっ?鴇さん…?」
「続きは、勝負に勝ってからな?」
「///なっ!?おっ、俺はまだ鴇さんを好きだなんて言ってないッスよ!」
「その返事も後でな」
斉藤は顔を真っ赤にして、自分の持ち場へと走って行った。
全く、可愛い奴だ。
ギィィ…。
どうやら、ゲームの始まり見たいだな…。
俺達は…
負けない…!