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□愛しさ
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ゲームが開始してから、結構時間がたってる…。

鴇さんも、中条さんも来ないし、まだ終わってねぇのかなぁ〜?

「最後はいつも暇だけどさ〜、相手も全然来ないし、流石に退屈だよ〜」

そう言えば!さっき鴇さんに告白されたんだ!

///うぅ〜!一体どんな顔して会えばいいんだぁ?

「鴇さんのバカァ〜、こんな時に言わないでよね〜!」

自惚れちゃうじゃんか!

俺も…鴇さんの事好きだし…。

でもっ、中条さんも好きなんだよね〜…!

「あぁぁっ!!どうしよう〜!!」

パリィィン!!

物凄い勢いで窓ガラスが割れた。

「なっ!?一体何処から!?」

「最後まで残ってたのが若い奴だとは聞いていたが、ガキじゃねぇか」

うわっ、面の悪い男!

いかにも悪人じゃん!!

「ピッチピチの高校生で〜す…」

「ガキはとっとと家に帰って寝る時間だぜ?」

「いっけないんだ〜!!窓ガラス割ると、生活指導行きッスよ?おっさん」

バァン!!

「ひぅっ!!??」

い、今撃ったよ!!

何で!?また拳銃なんか持ってるし!?

「ガキが!遊びじゃねぇんだぞ!」

「こっちだって遊びじゃねぇっての!!」

パリンッパリンッ!!

「くそっ!!目が…!!ここのビルは電気が止められてるんじゃ…!」

「残念でした〜!屋上の自家発電気いじってここまでのケーブル引っ張って来たんだもんね〜!!」

「こ…のっクソガキィ!」

「サイトー電気の一人息子をナメんなよ!!」

ドガッ!!

「がはっ!」

ヤリィッ!!俺もやれば出来んじゃん!

「このクソガキ!!ナメんじゃねぇぞ!!」

「へっ!?うわぁぁ!!」

ドサッ!!

「いって〜!」

何すんだよこのおっさん!!

ガチャ

「ひっ!?」

銃口…こっちに向けやがった…!!

「残念だったな!ガキ…!」

やだ…!!いやだ!!俺…、死ぬの…?

「と…っ、鴇さぁぁん!!」

「斉藤!!」

鴇は斉藤の上に乗っていた男を蹴飛ばした。

「鴇さん!」

「大丈夫か?斉藤」

「う、うんっ」

「なら、危ないから下がってろ!」

「あ!鴇さん!!」

鴇さんは男に飛びかかり二人の殴り合いが始まった!

でも…、どうしてだろう…?

鴇さんの様子がおかしいんだよね?

右腕を……庇ってる??

怪我してる!?
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