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□愛しさ
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「!!これ、あの男の銃!」

鴇さん弱ってるし、使うっきゃ…ないよね!!

「鴇さん!避けて!!」

「!」

俺は鴇さんを助けるんだぁ!!!

バァン!!

男はぶざまに倒れた。

「い…っ、いってぇ〜!!鴇さん!大丈夫ッスか!?」

「あぁ…。悪いな斉藤、右腕を怪我してな、上手く力が出せなかった…」

鴇さんは何も悪くないのに、何て俺は思いながら、鴇さんに笑いかけた。

「鴇さんは何も悪くないっす!それに、何でもかんでも自分だけ背負うのはよくねぇっすよ!」

笑顔で笑いかける斉藤に、心が揺らぐ…。

何でこいつはこんなにも純粋なのだろうか?

「…斉藤…」

俺の気持ちは……

もう…

















抑えられない……。


「え…鴇さ…ン…!」

美柴は斉藤にキスを落とした。

斉藤の目は動揺している目をしていて、何だか可愛いらしく思えた。

「ハッ…ア…!と…鴇さん…?」

「斉藤…。返事…」

「…へっ?あ…!!///あ…あの…、俺…鴇さんが……好き…ッス…!!」

「!本当か?」

「///は、はいっ。で、でも…中条さんも好き何です…」

「……は?」

何だそれは?

つまり斉藤が言いたいのは、俺の事は好きだが、中条さんも好きだって事か?

…斉藤…、お前は……

















馬鹿か?

「とっ、鴇さんっ!!聞こえてるッスよ!!」

「あ、あぁ…すまない」

「だから俺っ…、どうしたらいいのか分かんないんッスよぉ!」

斉藤は瞳に涙を溜め、上目使いで美柴を見上げて来た。

そんな斉藤に心が揺れる美柴だが、相手はあの中条。自分がもちろん勝つつもりだが、お互いを好きだと言われると、どう対象すればいいのか手がつかない所だった。

「そうか、斉藤は俺の事も好きだったんだな」

「うっわ!!なっ、中条さん!?」

いきなり湧いて出てきた害…、中条さんは、斉藤に抱き着いて来た。

相変わらず、俺の気持ちを知っていて最低な事をする人だな…。

「で?美柴よぉ、どうする?」

「俺はアンタ殺してでも斉藤が好きだ」

「とっ、鴇さんっ!?」

「それはこちらの台詞だな。俺もお前殺してでも斉藤が好きだよ」

「な、中条さんまでぇ!!」

お互いの意地の睨み合い。

だがこれも愛しの斉藤の為、互いに譲る気など全くなし!
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