NOVEL1

□あったか猫猫
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猫は暖かいところが好き


「うにゅ…さむい」


にゃんだはシーツの冷たさに布団を出た


今日はアレンは任務でいない


寒い


寒い



ふらふらと

ずるずると


布団に包まりながら歩く




がちゃ



もぞもぞ




あったかい




「ふにゅぅ…すぅ…すぅ」


見つけた暖かいところでまどろむ


「……ふ……寒…な……に?」


薄めを開けた彼は目の前の猫耳に目を丸くする


「なんでお前がいるんだよ」

「にゃ…さむぃあけるな」

「な゙!?ここは俺の部屋だ」

「うにゅぅ!うるさい…」

「おいこらっ」

「さむいからここでねる」

「……ったく」



たしかに今日はこの小さい体ひとつで寝るのは寒いだろう



それに不思議とさっきよりも暖かくなった気がする



しかたなく諦め彼は瞳を閉じる







翌日




「ユーウー……あれ?」

「あ、ラビ」

「アレン」

「どうしたんですか?」

「いや見てみ」


ひょいって指差す先には


「猫が丸まってるみたいさ」


布団の中で抱きつくように丸まる二人


「ホントですね」


朝日の眩しさに目を覚ますのはもうすぐ



【END】
 

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