NOVEL1

□ハートを下さい
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「……チョコ」

「は?」





今はベッドの中


長期任務の後だからということで激しく愛し合い汗をかいたわけだが


まったりしたムードの中突然の一言だった



「神田、明日バレンタインデーなんですよ」

「だから?」

「チョコくださいね」

「はぁ?あれは女のイベントだろ」

「違いますよ、恋人に気持ちをこめる日なんですよ」

「だったら俺からじゃなくててめぇからでもいいだろ」

「………それもそうですね、じゃ、明日さっそく作ってみます」



作る


こいつが?








それは俺が食べるのか?






「やっぱりいいっ俺がやる!お前は買ったものにしろ!」

「え?手作りって初めてで楽しみだったんですけど」

「いいから」

「ん〜じゃあ僕はホワイトデーに何か返します」

「わかった」



というわけで毎年恒例チョコ作りの始まり始まり






「神田、次はどうしたらいいの?」

「ああ?生クリーム混ぜてなめらかになるまで混ぜろ」

「はぁい」


何故かリナリー、ミランダも参加してのチョコ作り


「というか、お前らどっから俺がチョコ作ること聞きつけやがったんだよ」


「え………勘?」


てへっと可愛く笑うが今は神田の神経を逆なでするばかり


「だ、だって神田さん毎年作ってるって聞いたので」

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