NOVEL1

□お返しがしたいから
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お返しって楽しい


「神田ぁ!お返し何がいいですか」

「なんのだ?」

「やだなぁホワイトデーですよ」


そういやそんな日もあった


「…いらね」



がーん


「い、いらないって!?じゃあ何を返したらいいんですか」

「だからいらねぇって」

「そんなぁ返させて下さい!返したいんです!」

「ああっぎゃあぎゃあ騒ぐな!だったらてめぇの好きなものでももってこいよ」


これが大きな間違い




3月14日




「あのな」

「はい」

「とりあえずどう殺されたいか聞いてやろう」

「えっな、何怒ってるんですか。ていうか六幻しまってくださいよ」


「うるせぇ!誰がこんなものいるか!」

「だって僕の好きなものって言ったじゃないですか」

部屋の中にはぎっしりと食べ物


脇にはひらひらした服


あとは見たくもない大人の玩具



「おいしいものいっぱい持ってきたんです」

「じゃあこれはなんだ」

「神田に似合いそうだったから」

「じゃあこれは」

「そりゃあ夜を盛り上げようと…わわっ!?」



ざんっ!



ひゅっと頭の上を掠める刃


はらり白髪が散る


「安心しろ、今日がてめぇの命日だ」

「わぁあっやめてくださいよ!危なっちょっ神田!」
「死ねくそモヤシ!」


ひゅんひゅん刀が振られる



沢山のプレゼントに埋まった本当のプレゼントを見つけるのはもう少し後


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