NOVEL1
□泣き虫のくすり
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神様
本当にごめんなさい
悪気はなかったんです
「ふぇぇっ」
「ユウないちゃだめだ、ふにゅ」
「ふわぁぁんっひくっふぇぇ」
現在僕の目の前には二人の子供がいる
ちなみに僕の子じゃないですから
片方は恋人のにゃんだ
もう片方は……
――――――
「アレン君アレン君!これぜひにゃんだ君に飲ませて」
そう渡された薬(?)
あまりに怪しすぎて却下
「嫌で…す」
言う前に消えた科学者
時々本気で殴りたくなる
「どうしようこれ」
「おいそこどけ」
そこに現れた君
鍛練後でしっとり汗をかいている
にょきにょきと黒い考えがよぎる
「はいはい、あっそうだ神田。さっきラビから神田に鍛練後に体にいいから飲めってドリンクあずかったんですよ。はい」
「ああ?あいつ急ぎの任務とかいってたくせに」
「まあ、それ早く飲まないと効かないらしいですから」
「ち、わかった」
めんどくさそうにソレを飲み干す
「んっ?う……」
ふら
ばたっ
「ちょっ神田ぁ!!?」
倒れた
まさかとは思ったが綺麗に意識を飛ばして倒れてしまった
今この場はまずい
完全に僕が殺される
とにかく部屋に運んでなんとかしよう
―――――
で、部屋にきたらにゃんだがいて
二人で一通りパニックして
気が付いたら神田が縮んで
泣き出した
「か、神田。ですよね?」
「ふぇっ」
「ユウ?」
びくっ
「やっひくっやだぁ!ふぁぁん!」
とりあえずあやそうと抱く
「ふぇぇっ!ひくっ」
寄り添ってはこないがおとなしくなっていく泣き声
思ってみれば神田(小さいが)の泣くところなんて初めて見た
にゃんだを見ていればだいたい想像はつくが
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