NOVEL1

□なぜ気付かない
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※神田が保健医設定になってます


成績優秀

顔よし

性格よし

紳士的な立ち回り



でも俺は知ってる




こいつがそんなお人好しじゃないことを






「先生」

「なんだよ、病人以外はくるな」

「ひどいなぁ」


するっと高く括られた髪を掬う


ちゅっと短くその毛束に口付けしにこりと微笑む


「僕は先生に恋患ってるのに」

「っ///ば…かっ」

「くすくす、先生が可愛いからいけないんです」

「な、誰が!てめぇいい加減にしろよ」



我がもの顔で隣に座りべたべたしてくるアレンに青筋をたてる神田



「怒っても可愛い」

「っ頭おかしいだろ!誰が…か…//」

「可愛い」


俺の反応みて楽しんでやがるこいつに腹が立つ


でも、不思議と嫌じゃない



「先生、僕今日は次の授業自習で放課後も暇なんですよ」

「だから…なんだよ」

「ふけません?」



おい、こいつ何言ってんだ?


成績優秀

顔よし

性格よし

紳士的な立ち回り







でも今こいつは思い切りサボる宣言をしている


しかも俺を巻き込んで


「俺は仕事が…」

「大丈夫ですよ。コムイ先生に頼みましたから」

「はぁ?あいつにか?」

「ああ見えても医師免許持ってるらしいですよ」

「あの変態科学者がか?」

「ええ」


「でも…あと少しだからやっぱりサボるのは」

「いいじゃないですか」

「お前な…仮にも俺は教師だぞ。んなこと言ってて」
「言っててなんですか?僕のこと他人に言いたいならご自由にどうぞ、そのかわり」


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