NOVEL4
□にゃんだとこいびと
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「好きなんです、僕と付き合ってください」
差し伸べた手は少し汗ばんでいた
想い人はにこっと笑う
「ごめん…おれ、こむいとつきあってるんだ。だからあれんとはつきあえない」
「え!?…そんな」
「にゃんだ君」
「こむいっ」
見せ付けるように笑い合う二人
そんな
嘘だ
そんな
そんな!
がばっ!!
「な……なんて夢だ……」
アレン・ウォーカーの目覚めは最悪だった
かち
かち
「アレン食い物が刺さってないさ」
「ええ」
「どしたんさ?」
さっきからうわの空で何を言っても聞いていない
「はぁ…」
不気味……
「な、何溜め息なんてついてるんさっほら、相談のってやるから」
「ええ」
本当どうしたんさこいつ
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