NOVEL1

□I'm Happy
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やばい

死ぬほどしんどい

「もう無理さ、報告明日にしよ…」

どさっとベッドに倒れこむ

即行で寝れる

「おいっ」

「ん〜、また後にしてさ」

「おいこら、寝るな」

「ユウちゃん愛してるから、寝かせて」

「っ…、あ、愛してても寝るな」

任務帰りなんさ

本当に無理さ


「くそ…せっかく……のに」

ああ

マジで意識が…








朝の光が直接窓から注いで眩しい

どうやらカーテンも閉めずに眠ってしまったらしい

「うー…体痛いさ。医務班とこいってこ…」

起こした体のすぐ横に誰かいた

真っ赤なチャイナ

漆黒の髪型

「リナリー?」

「…んっ」

眠そうに瞳を開けたのはよく知る

むしろよく知りすぎている、人物

「ユウ!?な、なんて格好してるんさ」

「ぅ…ん?…うるさい。お前がしろっつったんだろ…」

半分寝惚けて布団から起き上がらない恋人にますます混乱する

「え?え!?俺言ってないさ」

「言った」

「えぇ??いつ…」

言ったんだ、と聞こうとしたところで唐突に答えが浮き上がる


そう言えば

先日任務先から通信したとき言ったかもしれない

『俺もうすぐ誕生日だからさ、ユウ女装して大人のお店ごっこしたいさ!赤のチャイナとか似合いそう』

『誰がするか!万年色ボケウサギ!』

『ひ、酷いさ』



あー

言ったな、確かに


まさにリクエスト通り叶っている

「じゃあユウは大人のお店ごっこやってくれるんさ」

「…しない」

「なんで!?」
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