NOVEL1

□泣き虫のくすり
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やっぱり違う



涙に濡れた黒真珠


にゃんだは可愛い

神田は

こんなに小さくても美しい



「神田」

「ふぇ」

「泣かないで」


優しく、愛おしいく抱きしめる

涙をすっと梳かし

瞼に口付ける


「ふ…ぅ?」

「にゃっ!?」


きゅっと控えめに抱き返す神田


にゃんだはもやもや

「くすっほらにゃんだもおいで」

「にゃっわ、わかった//」

ひょこんと腕に納まる



これって両手に花って言うんですよね



幸せ




じゃぁなくて!



「どうしましょうか」




とにかく、この原因を作った張本人に問い詰めるのが一番だろう




バァン!


「コムイさん、いますか」

「ようアレン、にゃんだ」

今神田にはにゃんだの変装をしてもらっている


「室長なら奥で寝てる」

「ありがとうございます」

ぴりぴりと怒りを出しながら白いローズクロスを探す




いた



机に突っ伏して固まっているコムイにアレンはそっと囁く


「リナリーが結婚するそうですよ」


がばっ!!


「リナリー!!お兄ちゃんをおいていかないでぇ!」

「おはようございます」

「え、アレンくん」

「むぅ!」

「あと……誰?」


にゃんだと間違わないのはすごいと思う


「神田ですよ、コムイさんが変な薬渡すから間違って縮んじゃったんです!」


怪しいからと飲ませたのはアレンなのだが


「縮んだ?あれーあの薬は哀気促進剤だから別に縮む成分なんて入ってないんだけどな」

「は?」

「う?」


がさがさとなにやら怪しいノートをチェックする


「うん、やっぱりそうだよ。なんで縮んだんだろうね。神田くん何かしてた?」

「確か鍛錬後だったと…」
.
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