NOVEL2
□お姫様デー
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派手なクラッカーとともに拍手が沸き起こる
「おめでとうございます!」
「おめでとうございます神田様!」
やたら祝福され、居心地が悪い
とんでもなくでかいケーキにむせかえるほどの花々
積み上げられたプレゼント
歌、踊り、余興
楽しいんだろうか
周りは終始笑顔で楽しんでいる
まあいいか
こいつらが楽しんでるなら
俺は考えるのを放棄した
「では神田様、今何が一番ほしいですか?」
「は?」
「え…ですから、ほしいものは?」
「ああ」
ほしいものか
ほしいもの
いつもの日常?
あっ
「ラビ」
「ら、ラビがほしいんですか!?」
「は?いや違う!//」
「ではラビを」
「ちょっと待て!第一ものじゃねぇだろ!」
ボンッ
ラビが現れた
「ユーウー!」
しかも、全裸で
「なななっ///」
「ユウ!俺がほしいなんてうれしいさ!いっぱいあげるさ!もう中から外から俺でいっぱいにしたげる!」
「中ってなんだよ//つーか服は!?」
「服って…ユウも着てないじゃん」
「は!?げっ!」
「では遠慮なく…」
ぎゃぁぁぁあああああっ!!?
「ユウ!?ユウ」
「はっは…はっあれ?」
「大丈夫?」
「あっあ…ぁ」
目の前にはやっぱり全裸のラビ
そして俺も
「こんの、変態がぁ!」
ごすっ
「ぐはっな…なんで」
息荒く着替えて部屋を出る神田
意味もわからずラビは意識を手放した
【END?】