NOVEL1
□なぜ気付かない
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「眠れなくしてあげますから」
カァァァっと顔に熱が集まる
「クスクス、考えちゃいました?本当に可愛いんだから」
唇が近づく
キス…される!?
「………?」
なかなかこない唇への感触にきつくつぶった目を開く
そこには悪戯なやつの笑顔
「…キスされると思いました?」
「こ…のっ!///」
「本当に…なんで先生がこんなに可愛いことにみんな気が付かないんでしょうね」
「//お前だって……」
「ん?なんですか」
「いや//」
なんで誰も気が付かないんだ
優等生なんてとんでもない
本当のこいつは
意地悪く
どこまでも愛に貪欲
「ユウ…考え事?」
ちゅ
「ん…ぁ…」
「いきましょう」
俺は立場も忘れ、こいつに溺れてしまう
【END】