NOVEL4
□にゃんだとへんたいめがね
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「そうだよ〜成長したにゃんだ君をみたらきっとみんなびっくりするよ」
にこにこと笑顔で子供を騙す
「やってみる?」
「やる!」
哀れ、黒猫は科学者の手に掛かった
「じゃ服脱いで」
「なんで?」
「大きくなったら服が小さすぎて破れちゃうからだよ…そこにシーツがあるからとりあえずそれ巻き付けといて」
「わかった」
「じゃ、いくよ〜」
バタンッとにゃんだを入れた部屋が閉まりガスが吹き出す
びくぅっ
「にゃっなにっ!ふぇ…」
『大丈夫だよ、薬を霧状にしただけだから』
「ひっぅこわぃ…」
『もうちょっとだから我慢ね〜』
「ぁ…にゃ…ぅ……ぁっ」
『にゃんだ君〜?』
返事がない
コムイは慌ててガスを排出する
室内の濃度が5%以下に下がり中に入る
「にゃんだ君!?」
シーツの中をもぞもぞと動く気配
ぱさ
「ぷぁっ苦しかった」
「に、にゃんだ君!」
「あっこむい…しーつおっきすぎてびっくりした」
コムイはふるふると震えがばっとにゃんだに抱きつく