NOVEL4
□にゃんだとゆめのなか
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目が覚めると、そこには愛しの彼がいた
「くす…」
「ふみゅ…すうすう」
本当に可愛い
長いまつげに縁取られた瞳は今は閉じられている
僕は起こさないようにそっとベッドを抜け出し水差しに手を伸ばす
恋は盲目というが
本当に可愛い
何をしても愛しくて
いるだけで幸せになる
「にゃんだ…」
「ふゃ…にゅぅ…すう」
僕の抜けた隙間が寒いのか、もぞもぞとシーツを引き寄せている
可愛い
「にゃんだ」
「ふにゅ…ぁ…れ」
起きたかな?
「すうすう」
寝言か?
僕は悪戯心が芽生え耳元で囁く
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