NOVEL2
□にゃんだのおむかえ
1ページ/1ページ
とてとてとてとて
どんっ
「わっ」
「ごめん!」
どんっ
「にゃっ」
「っ痛…」
「ごめん」
にゃんだはとても急いでいた
今朝早くにアレンの帰還の知らせが入ったのだ
とてとてとてとて
とてとてとてとて!
「あれん!」
ぴょんっ
ぎゅむ
「にゃんだ、ただいま。迎えにきてくれたんだ」
「んにゅ、あれんにはやくあいたかったから//」
「ははっうれしいな」
にっこり笑うアレンににゃんだもにっこり
だが腕の傷を見て耳を垂らす
そっと傷口を撫でる
「っ…」
「ふにゅ…いたい?」
「少し」
アレンはにゃんだの頭を撫でた
「心配しないで、怪我はいつものことですから」
「にゅぅ」
「それより…」
「にゃ?」
「お腹空きましたね」
くすくす笑うアレン
にゃんだもくすくす
「しょくどうで、おむらいすとかれーとふらいどぽてととすてーきとちゃーはんとぷりんとくれーぷともんぶらんたのんである」
アレンはきょとんとした
「だめだった?」
「くす、いいえ、ありがとう。しいて言うならみたらし団子がほしかったかな」
「はいっ」
ぱっと包みから取り出したのはみたらし団子
「にゃんだ…」
「だってあれんがいちばんすきなものだから」
ぎゅっと抱き締める
「にゅ?」
「僕が一番好きなのはにゃんだですよ」
「ふにゅ」
大好きな食べ物の前に君の甘い甘い唇を
ちゅ
ちゅ
「愛してます」
「おれも//だいすき」
そんな幸せなお迎え
【END】