NOVEL2
□にゃんだとユウのはろうぃん
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「はっぴーはろうぃん♪」
「……」
「なに?」
「何にも言ってねぇだろ」
「なんかいいたそうだったから」
もうすぐハロウィンがくる
日本にはそういう風習はないから物珍しく小さいころはよく参加していた
半強制的に…
ハロウィンといえば仮装、菓子、子ども
生憎この教団に子どもはいない
子どものような生き物はいるが
つーか…
「何だその格好」
「にゃ?猫娘」
「お前猫なんだから仮装する必要ねぇだろ」
「にゃ…にゃ!?」
え、そうなの?と目で訴えるにゃんだ
「まあ大方誰がやったかはわかるけどな…」
幼なじみの黒い笑みを浮かべ溜め息をつく
「ユウはどんなかそうするの?」
「…魔法使い、だったと思う」
きょとんとするにゃんだ
「何だよ//」
「にゃ、ユウだからそんなことするかー!っておこるのかとおもった」
「毎年やってりゃ怒る気も失せる」
「う、にゃ、そっか」
若いのに振り回されまくってる心労はどことなくアレンに似ていた
「じゃあユウおれとおそろいしよっ」
「嫌だ」
こんな小動物まがいと同じ格好は絶対したくない
「なんで?」
「お前の似合うもんが俺に合うわけねぇだろ」
「あら、それならいい方法があるわよ」
「げっ…」
「りなりー」
にっこり微笑むリナリー
ろくな事じゃない
神田の全身がそう感じていた
「にゃんだも魔女の格好して、神田が猫耳つけたらいいんじゃないかしら」
「そっか」
納得するな
嫌だぞ、猫耳なんて
んなもんつけたらどこぞの馬鹿が何するか分かったもんじゃねぇ
「絶対しねぇ」
「あら、しないの?」
「し、ね、ぇっ」
「じゃあ仕方ないわね。猫耳魔女は無理そうだから猫耳ゴスロリメイドにしましょう」
「何でそうなんだよ!//」
にこっ
「どっちがいい?」
「ぐ…//」
「ごすろ…なに?」
神田は赤面して悔しそうにする
「…ま、魔女で」
「分かったわ、準備しとくから」
ルンルンと帰っていくリナリーにうなだれる神田
「なあ、ユウ。ごすろ…なに?」
「知らなくていい///」
「にゃ?」
二人は知らない、リナリーがすでにゴスロリ風魔女衣装を作っていることなど…
【END】