NOVEL2<R>

□彼は幽霊
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最近可愛い子と知り合った


たまたま川に遊びにいったときに仲良くなって

また会いたいって

何回も会ううちに家に遊びにくるようになった


一応年頃の女の子連れ込んでるわけだから親のいないときに来てもらってた


今日は両親が泊まりだから彼女も泊まる予定だ


つまり


二人の距離はゼロになるってことさ





コンコン


「いらっしゃい、待ってたさ」

「そうか、遅くなって悪い」

「いいさ。上がって」

「ああ」


そっけないけど可愛いんさ





「ラビ…」

「ん〜?」

「俺、お前に言わなきゃいけないことがあるんだ」

「な、何さ。改まって」

「実は」

「実は男です〜っとか?」


こくん


「え…そうなの?」

「それもあるけど」


いや、十分ショックですが


「実は…俺」


そっかぁ、男かぁ…でも可愛いからなぁ


「死んでるんだ」


そっかぁ、死んでるのか


死んでる?


死んでる!?


「はぁぁっ!!?」

「黙ってて悪かった」

「い、いやいや!死んでるって、つまり、幽霊ってこと!?」

「まあ…そんなものだ」

「で、でもっ足あるさ!」

「足はもともと霊にはあるんだ。ただ地に近いところは見えづらいだけ」

「へぇ…本当にユウは」

「霊だ。だからお前にしか見えてないはずだ」

「そうなんだぁ」



大変です


俺の大好きな彼女は、実は彼で、霊でした



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