NOVEL2<R>

□悪夢
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目が覚めたら真っ暗だった

「おはよう神田」


モヤシの声がした


なんで?

なんで?


「今日から君を飼うことにしたんですよ」


飼う、てなんだ?


「君の顔が好きなんですよ、もちろん体も」


何いってる?


「ラビのところになんて返してあげない」


くすくす笑う声が聞こえた


この状況を理解するまで、そして絶望するまでさして時間はかからなかった





ぐちゅっぐちゅ


「んっぁあ!や…だぁ!」

がちがちに拘束された躰は拒むこともできず奴に犯された

死にたいと思った


「神田、いいこと教えてあげる」


悪魔がささやいた


「最近科学班にお邪魔したときにいろいろ材料を借りてきて爆弾を作ったんですよ。小型の」

「なに…」

「丁度バンダナに入るくらいの」

くすくす笑う悪魔


ラビのバンダナは額にある

衝撃が加われば、もう…


「今、生きてるか心配?」

「はっぁ…」

じわり汗が滲む


「大丈夫、軽い衝撃じゃ爆発しませんから。僕が起動しないかぎりね」


つまりラビの命は…


「いい子になれますか?」

するり外される拘束


もう抵抗は許されなかった


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