NOVEL2<R>
□愛でる兎
1ページ/10ページ
俺には超可愛い彼女がいるんです
「うっせぇ、文句があるならかかってこい!」
ほら、今日も派手にやってるやってる
「ユウ、ストーップ」
「ああ?」
「イライラすんのは分かるけどファインダーにあたっちゃだめさ」
すっと小声で
「女の子の日だからってさ」
付け加えると真っ赤になる神田
ファインダーは唖然としている
「ちっ!」
結局、舌打ちして部屋に戻っていった
コンコン
「誰だ」
「俺さ」
「俺には変態兎の知り合いはいねぇ」
「ひどいさっ恋人にむかって。いいもの持ってきたから開けて、今手一杯なんさ」
「手一杯?」
怪訝な顔をしつつドアを開く
「ありがと」
ラビの手にはおいしそうなモンブランとティーセットがあった
「ユウ女の子のときは甘い物平気でしょ?これうまいから持ってきたんさ」
確かに、女体化しているときは甘い物は苦にならない
というより、むしろ好き
お盆の中で可愛らしいケーキがこっちをむいている
.