NOVEL2<R>

□狼は優しく噛む
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「びっびびー!」


ふみっ


「びっぶふ!?」

「あ、すいません」

「にゃあ!?うさらびだいじょうぶか」

「び…びっ」


最近うちの部屋に泊まっているぬいぐるみ、もというさらび

どうもにゃんだと仲がいいようなんですが…


はっきり言って


鬱陶しい



だってもうだいぶご無沙汰なんですよ!


「にゃっにゃ」

「びっうさっ!」

いつも二人で楽しく遊んでいるが…

こっちは悶々


「にゃんだ」

「ん?なに、あれん」

「シませんか?」

「……なにを?」


が〜ん


まあにゃんだですから

そんな隠語通じないよね


「だからセッ…」

「びびぃ!」


もふっ


「ははっあれん、だーれだ」

「…うさらび」

「あたりぃ!」

「びびびぃ!」


彼もそうだかこのぬいぐるみ相当悪戯好き

一回本気で絞めなければ



「で、あれんなにしたかったんだ」

「いえ、また夜に言います」

「わかった」


今日こそ

今日こそ絶対ヤるぞぉ

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