NOVEL1

□にゃんだといちごのけーき
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部屋に帰ってきたら


惨状が広がっていた



「に…にゃんだ……!?」


「ふみぃ…ごめんなさい」






甘い洋菓子の香りが部屋中に広がり香りの発端であるそれはすでに原型を止めてはいなかった





ぐちゃ



「ああっにゃんだ動かないでください!」

「にゃっ!?わかった…」

僕の声に驚きぴたっと止まる



「いやあの怒ってるわけじゃないんです。ただ崩れそうだから」





これ以上悲惨な状態にならないようゆっくりと片付ける





甘い甘い苺のケーキ



だったそれは物の見事にひっくり返っていた




それをもろに被ったらしいにゃんだはクリームでべたべたになっていた






「にゃぅぅ…あれん、きもちわるい」

「そうですね」



ふきふき




「ふろいってくる」



ぐちゅ



「動いちゃだめですってば…このままいったら廊下までクリームだらけになっちゃう、ここで脱いでからいきましょう」


「……わかった」



にゃんだはクリームで重くなった服を脱ぐ






「じゃあ僕おしぼり作ってきます」




アレンは新しいタオルを持って湯で絞りにいく






たったったった





たたたたた

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