NOVEL1

□愛のかたち
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むかついた


そりゃ俺はいつだって愛想ねぇし、態度だって悪いし


可愛いくねぇし


優しくねぇ





でも




これでも精一杯お前には尽くしてるつもりだ





なのに







「どうしたんさ、ユウ」





どうした、だと?



じゃあてめぇの腕にあるそれはなんだ






「別にっ」



「不機嫌さぁ…せっかく久しぶりに会ったんだし、ほら笑顔」



そう言いながらラビはにこっと笑う






俺は




ぶち切れた








「ふざけんな!!てめぇ」


「は……っ?」



「俺が……なんでも許すと思ってんのか!てめぇなんか大っ嫌いだ!!死ね!」


「はっ!?な…何言ってんのさ?ユウ…ちょっユウ〜」




涙を悟られぬように足早に部屋に戻る









「ふ……ぅぅ…ひくっ…うぅ」





脳裏から離れない




ラビの腕に抱かれる可愛い女


怪我をしてるのは分かったけど、なんでラビにくっついたままなんだよ



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