NOVEL1
□生誕感謝際
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カチ
カチ
カチ
カチ
時計の針が重なる
あいつはこない
「おめでとう神田」
朝一でリナリーに言われた
「あ、神田誕生日なんですか、どうでもいいけど」
「斬るぞてめぇ」
「ユウおめでとー」
「にゃんだ、神田はこういうこと苦手なんですよ」
「そうなのか」
おい、勝手に決め付けんな
まあ……そのとおりだが
「ぴっ!」
「うさらびもおめでとっていってる」
「神田祝ってもらってんですからお礼くらい言ったらどうです?」
「うっせぇ、てめぇらが勝手にやってんだろうが」
むか
「神田、お礼は?」
にこり、と綺麗に笑うリナリー
恐…
「ぁ…りが…とう///」
ある意味恥辱プレイ
しかしこれは始まり
「じゃあ誕生日だしおめかししなきゃだめよね」
は…?
何ぬかしてやがるこの女
「アレン君もそう思うでしょ?」
「ぇ…あ〜そう…ですね」
おいこら糞モヤシ!便乗するんじゃねぇよ
「ねーにゃんだ」
「う?」
そいつは意味すらわかってねぇだろ
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