NOVEL5
□いたずら大作戦
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こそこそ
「何やってんだ」
びくぅっ!
「ユ、ユウ!?しーっ」
「?」
「今日こそパンダに逆襲するんさ」
廊下を挟んだ先にはリナリーがラビ同様に何か持ってしゃがんでいた
「糸?」
カツカツ
軽い足音が聞こえる
「あ」
「ユウっ静かに!」
ぱちっとリナリーとアイコンタクトをとりブックマンが糸の前に来た瞬間一気に張る
ぴんっ
「あっ」
こけるっ!
ひょいっ
「あ――!」
「また避けられたさ!」
そして何もなかったように歩いていくブックマン
「何やってんだよ」
「じじいと勝負してるんさ!転ばしたら勝ちなんさ」
「ふーん」
「うわっ何その興味なさげなん」
「だって意味がわからない」
「勝ったら好きなもの貰えるんさ!俺は本、リナリーは人形。ユウもやろ?」
「欲しいものない」
「夢がないさっなんでもいいんさ?」
「うーん……」