NOVEL2＜R＞
□壊
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ついばむというより噛む勢いで肩や胸、脇腹に唇が触れていく
「っ…はっぁ」
赤い所有印がくっきりついては消えていく
それでも、まだ、もっと強く…
がりっ
「ぃっ…痛っぁ、噛むな」
歯形がついても、血が滲んでも、消えていく
「ごめん、ごめんなさい、足りない」
「ぅ…くっ！そんな、跡がなくたって…」
「君を全て僕のものにしたい」
「だったら！」
顔を捕まれ視線が交差する
「だったら…全部よこせ、俺の全部もくれてやる」
なんて、甘い誘い
「そうだね、全部ぶちこんであげる」
やっと壊せる
いや、僕も壊れようか
――――――
ぐちっずずっ
「あっ！ひっ…ぁあ！」
狭い入り口を押し開きながら熱い胎内に飲み込まれていく
中がひくつく度、嬌声は高く 大きくなっているように感じる
ぎゅうぎゅうと必死に締め付けてくるのに、中はどこまでも心地いい
「神田っはぁ、そんなに締め付けないで」
「っぁ、無理っあっ！くるし…」
「イきたい？」
「はや、く」
苦しいのにもっとねだるなんて
「神田…」
「な、んだ」
「最高」
ぞくっ
その時走った悪寒に気づいたのが遅かった
「ぁああああああっっ！！！」
ぐちゃぐちゃと中身を混ぜ返すような激しい抽挿
びくびくと痙攣しだす身体に構わず、暴力的に中を荒らしていく
ただ壊すために
ただ愛すために
「ひっあ！あぁんっああ！」
涙が自然に溢れ
神田自身からもだらだらと蜜がこぼれていく
「可愛い、もっとイって」
「ぅあっやっあ！まだイってる、のに」
奥を抉れば薄い白濁が根元まで伝っていく
イきすぎなのだろう、視線は虚ろに
身体はアレンの動きに合わせてがくがくと揺れている
「あっあ」
「神田、出すよ」
もうまともな返事も返ってこない
ただ達するため
激しく激しく打ち付ける
「あっあっあっ！あっ、っ！！」
どぴゅっどくっ、どく…
奥に思い切りだしてやれば限界の彼が恍惚としているように見えて
「愛してる」
そう言葉にした自分はもう狂ってるように熱く満足していた
【END】