ストロベリーキス


「ユウなんか口赤くね?」

「あ?」

まさか血!?なんて想像するだけおぞましい

「もう、神田黙って出てかないでもらえます?」

バタバタ後ろから歩いてくる白髪頭

「なんでてめえに断んなきゃいけねぇんだよ」

「迷子になったらどうするんですか、僕が!」

どういう言い分だ

「あれ?アレンも口赤いさ」

「ああこれは…」

お揃い口だけ赤いとか





まさかキス!

「なんか変なこと考えてませんっ?」

どんっ

アレンの突きというにはあまりに破壊力の強いひと押しに現実に引き戻された

「ぃったぁ〜!」

眉間を押さえて涙目で睨めば、にっこり悪意のある笑顔が返ってくる

「顔に出過ぎ、神田が鈍いからいいものを…。変な勘違い吹き込んで僕を巻き込まないでくださいよ」

「勘違い?」


呆然としているとアレンの後ろからリナリーが口を拭きながらやってくる

拭っているハンカチは赤くに染まっていた

「リナリー、それ」

「ん?ああ、食堂で苺タルトもらったの。他にも和菓子とか色々あったからラビも食べてきたら?」

「苺…」

「うん。なんか科学班が大量に作り出したみたいで」

そんな恐いもの使うなよ


「どうしたのラビ。苺嫌いだった?」

「いや…」

その後続々赤い口の面々に会いラビは自分の早とちりにげんなりするのだった


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