開かない心
□まだ見えぬ空
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和巳がそう答えた途端に男は俺から手を離し何やら一人考え始めた。
それで怒らない程俺は寛容じゃない。
てか、俺は心広いつもりないし。
「何一人で考え込んでんだよ」
「………」
うわー、完璧人をシカトしてやがる。
和巳は黙ったまま男を凝視していた。
「世話になったな」
男は立ち上がろうとベットに手をついたが、思った以上に体のダメージがあるらしくバランスを崩し俺に向かって倒れた。
その瞬間だった。
俺が男の腕に嵌まったリングに触れたのは…。
「バカヤロっ!」
男は慌てて俺を突き止めるた。
だけど、時既に遅しってやつだ。
俺の意識は…
暗闇に堕ちた。
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