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□それは鮮烈な、
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「あーほんっと大石ってかっこいいよにゃ〜」
「………」
「あ、また一年に話しかけられてる。頼りになるもんな、うんうん」
「まぁ、そうだな」
「でも正直あんまり一年生とかと仲良くしてるのみると菊ちゃん妬いちゃうっ!みたいな」
「…それくらいは我慢したらどうだ」
「ていうか小さなことで俺の大石いちいち呼んでんじゃねぇよクソが」
「………」
「あ、いっけね。つい本音が。菊ちゃんうっかり」
「………」
「ていうかよく考えてみれば誰かさんが一番大石使ってるよね」
「……は?」
「部長だからって調子こいてんじゃねえぞこのやろう」
「いや、俺は」
「副部長に頼りすぎなんじゃないの?ほんともっとしっかりしてくんないと困るんだけど」
「だが部をまとめるためにその」
「まあね。部長と副部長だからいろいろそっちの、二人にしかわかんない話とか、できない仕事とかあるのはわかってるよ?俺だって子供じゃないし」
「…そ、そうか」
「ただ」
「…っ、」
「たーだ、大石が誰のものかしっかり理解してて欲しいなってこと?…誰に断り入れて我が物顔で大石使ってやがるのかな?」
「………」
「あんま独占されると困っちゃうんだよね。大石は手塚のものじゃないだろ」
「…大石は」
「俺のものだ」
「………悪かった」
「ふん、分かればいいよ。けど肝に銘じておかないと…」
「!」

「…引っ掻くくらいじゃすまないよ?その喉食い破っちゃうから」













「…あの顔を綺麗だと感じるとは…俺もどうかしてる」



「大石〜!もう終わった?一緒に帰ろ?」
「ああ英二、待っててくれたのか?」
「うんっ!」



「…乾なら、報われない確率100%と表現しそうだな」




 

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