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□おばけなんてないさ
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「だから〜ホントに出たんだって!」
「はいはいもう聞きましたよもう10回くらい」
「なんだよ桃のくせに!死ね!」
「ちょ、ちょっと英二。大丈夫かい、桃…?」
「あー平気ッスよ、もう俺慣れましたよ英二先輩のあれには…」
「タカさんは信じてくれるよね!?」
「えぇ?俺?」
「うん!だかんね、俺の部屋にお化けが出てさーマジちょう怖かったんだって!!」
「どんなことがあったんだい?」
「ほ?不二も興味ある?夜中にさー、クローゼットの中からカリカリカリカリって音が…」
「「それネズミ」」「じゃない?」「だよね」
「ちがうよ〜!他にもクローゼットの中からどんどんどんどんってすげーノックされたりするだよ!?ネズミがノックする!?」
「…それは…」
「ちょ、ちょっと怖いな」
「でしょ?さすがの菊丸英二様も怖くて安眠できないにゃ〜…」
「お祓いとかして貰った方が良いんじゃないッスか?」
「え〜信用できんのかな〜」
「お化けは信じるのにお祓いは信じないんスか」
「でも幽霊だとして、もし英二が祟られたりしたら心配だよね」
「ありがとタカさん良い奴〜!!」
「そうだね…手塚はどう思う?」
「あ、そうだよ手塚!さっきから無視してないで何とか言えよー」
「………」
「…ん?手塚?」
「手塚…もしかして怖いのかな?」
「「「「………」」」」
「だっせー!手塚だっせー!あはははははは!!!!!」
「手塚、幽霊とか苦手だったんだ…」
「へぇ〜部長が…」
「フ、意外と可愛いんだな」
「ち、ちが…」
「おいおい、みんなで手塚を虐めてるのか?あんまりからかってやるなよ」
「あ、おーいしー!遅いよ待ってたんだよ?」
「ごめんな、委員会が長引いて」
「罰として今日俺んち泊まることー!最近お化けが出てマジ怖いんだ、守って守って!」
「え、お化け…」
「あれ、大石ももしかしてお化け怖いの?」
「いや、別にそういう訳じゃ…」
「いいよいいよ隠さなくて、ごめんね大石!俺が大石守ってあげるからね?二人でがんばろうね?」
「ん?」
「じゃあ今日泊まりね?家帰ったらすぐこっち来てよ、母さんに大石の分もご飯作るように言っとくから!」
「あ、英二」
「…行っちゃったね」
「英二も怖いんじゃなかったのか…?」




「あ、英二先輩おはよーございまっす」
「おぅ!桃おはよっ」
「昨日結局どうでした?」
「は?何が?」
「いやほら、大石先輩泊まったんでしょ。ユーレイ」
「お化けなんて非現実的的だと思わない?」
「へ?」
「なーんにも出なかったよ!ぶいっ」

「え…えーえー…あー…そゆこと、ッスか」
「ふふ、大石は本当に愛されてるよね」
「なんか…相性バッチリッスね。色々な意味で」






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