短編

□内臓が浮く感覚、空が綺麗だ
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好き、なんだけどさ。
好きの意味がさ、よく分からないんだ。
お前が言う好きと、俺の言う好き。
多分、違うんだよ。

好き、だよ?
今更何、言ってるの?
私の好きの意味?
親友でしょ?私達。


その言葉で、はっきりと気付いたんだ。
俺の好きと、お前の好きが違うことに。
大好きだよ。俺の愛しい人。
風が気持ちいいな・・・。

内臓が浮く感覚、空が綺麗だ
(俺、間違ってたんだよな)
(うざかったよな、いつも周りをうろついて)
(大丈夫だよ、俺は、いなくなるから。

(そんな、嘘でしょ・・・?)
(ねぇ・・・!嘘だって言ってよ・・・!!)
(ねぇ、目を開けてよ・・・私の、愛しい人・・・

ああ・・・そうだったんだ・・・・。
俺、馬鹿なことしたな。ごめんな。お前を、悲しませるしかできなくて。
もっと、いい奴見つけろよ?
あれ・・・?目から、涙があふれて止まらねぇや・・・。
本当は、
嘘に決まってる。




→あとがき
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