◆未知数と零・その1
同人設定で、エックスさんの趣味がお菓子づくりや手芸であることが多いのは、 やはり初代の影響があるものと思われます。
なにせ初代ロックマン‥‥ロック兄さんは、もともと戦闘用ではなく家庭用。 つまり、ロックマンの継承者たるエックスに家庭用の機能がデフォルトで入っていたとしても、ちっともヘンじゃない。 ライト博士も、ほんとうは戦場より家事向きの性格に設定したんじゃないかなあ。
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で、ゼロさんです。 彼はエックスに対抗することを想定して後からつくられたのか、それともゼロのほうがエックスより先につくられたのか、 例によって自分は公式を知らないのですが(笑) ともあれ彼が「純・戦闘用」であることは間違いない。
でも、では何故ゼロには人格があるのか。 いまの「ゼロ」としての人格が、100年後の発見時に新しく構築されたものだとしても、 X5の覚醒ゼロ(=本来の姿)にも確立された自我がある。
単純に考えれば、ライトナンバーズを倒すためには、人型ロボを送り込むよりも、 いっそミサイルか、バカでかいメカニロイドでも作って、ペシャッと一撃に踏んづけちゃったほうが早いと思うんですよね。 けど、ゼロは人型だし、人格もあるし、しかも美人さん。
そのへんは、やはり制作者のこだわりというか、同じ土俵で優劣を競う、というか‥‥ ワイリー博士という人は、ある意味では芸術家なのかも知れないなと思うわけです。 決して善人ではないけど、根っからの凶悪人というわけでもないような。
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もしかすると、エックス=ゼロの因縁は、 もはや制作者たちの意図しなかったところまで複雑化・深刻化してしまったような気がするのです。
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それは、100年たってレプリロイドが世界に広く普及したこととも関係があると思う。 レプリというのはエックス(=ロックマン後継機)を基盤にして作られたロボットなわけで、レプリの数が増えた=ロボット破壊プログラムの破壊対象数も増えた、ということ。それだけでも既に問題は大きくなってしまっている。
しかし、問題をこじれさせている最大の原因は、ゼロに
@現ゼロ A覚醒ゼロ(=本来の人格)
という2つの人格が存在している、ということにつきると思う。
→『未知数と零(2)』に続く
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