■おまけコラム■ ｢ゼロが先かエックスが先か｣ ◇エックスはじつは先輩？ 同期？ 『ゼロ先パイ！』の掛け声でお馴染みの岩本版エックスさんですが、 果たしてゲームのエックスは後輩なのか？という素朴な疑問。 ↓ 結論から言うと、Χシリーズのゲーム内では、ゼロが先輩との記述は【無い】ようです。 むしろ「ロックマンＸサイバーミッション」の記述によれば、 解釈によってはゼロが後輩とも取れる内容になっています。 少し長いですが、以下引用です。 『エックスを さんこうにして、 ドクター・ケインは 「レプリロイド」のかいはつに せいこうした。 しかし、 でんしずのうに なんらかの ししょうをきたした レプリロイドは 「イレギュラー」とよばれ、 これらを とりしまるための レプリロイドは 「イレギュラーハンター」と よばれたのであった。 エックスは このイレギュラーハンターの いちいんとなったのである。 さらに あかいロボットがはっけんされる。 このロボット「ゼロ」は たかい こうげきりょくを もっていたが はっけんされたときは すでに イレギュラーのように ぼうそうしていた。 さいきょうのレプリロイド シグマが これをちんあつ。 かんしをかねて シグマは ゼロをぶかにする。 そのご、ゼロは にどと ぼうそうすることはなく、 とくＡきゅうのハンターまで しょうかくしたのであった。』 以上、引用終わり。 (ロックマンＸサイバーミッション OPより) …仮に、この記述が時系列どおりに並んでいると仮定した場合、 事件の起こった順序は、 ①エックス発見→②ハンター創設→③エックス配属→④覚醒ゼロ発見→⑤ゼロ配属 の順番になり、エックスが先輩・ゼロが後輩ということになります。 ただし、公式設定では一貫して セロとエックスの間柄は【親友】と書かれています。 また、Χ1のゼロの台詞にもあるように 『いまのおまえでは、やつら、 シグマをたおすことは できないだろう』 を始めとする連番作品(Χ1～Χ8)におけるゼロさんの上から目線… もとい年下の友人を励ますような言動からして、少なくともゼロとエックスは同期、 (もしくはハンターとしての経験はゼロのほうが上？)であるように思います。 ◇にわとりが先かタマゴが先か さらに、せっかくなので、Χファンの永遠の(？)疑問 『エックスとゼロはどっちが先に製作されたのか』についても書きたいと思います。 （場合によってはエックスのほうが年上ということも考えられますが、果たして…？） ↓ 結論から言うと、【わかりません】！ ごめんなさい。 ただ、お兄さんたちの時代に遡って調べてみたところ、 連番作品ではないのですが、姉妹作品の「ロックマン・ザ・パワーバトル」と「ロックマン2・ザ・パワーファイターズ」に、ゼロとエックスの製作に着手する二人の博士についてちょこっとだけ書かれています。 それによると、 ライト博士がロックとロールに ライト 「こんかいのたたかいで、ロボットになにがひつようかわかったぞ。」 ロック 「ぼくたちロボットにひつようなものとはなんですか。」 ライト 「それはにんげんと同じように考え、なやむことじゃ。／ロボットのパワーを強くするだけでは、おろかなたたかいはなくならない。／しこうかいろのプログラムをもっとパワーアップさせなくてはならないな。」 （ロックマン・ザ・パワーバトル ロックED） と将来的な構想を話している段階で、 その後Ｄr.ワイリーはフォルテに ワイリー 「いまワシがひみつでつくっているロボットは、しじょう最強じゃ!! まだ、かんせいしてないけど。 (中略) ワシは、おまえやロックマンをはるかに上まわるまったくニュータイプのロボットを発明したからじゃ！／とはいえ、かんせいにはだいぶ時間がかかるがな。」 (ロックマン2・ザ・バトルファイターズ フォルテED) と明らかにゼロの姿と判るシルエットの設計図を出し、さらに ワイリー 「これはもはやロボットではない。このロボと、アレさえかんせいすれば．．．」 (ロックマン2・ザ・パワーファイターズ フォルテED) と、アレなる物(＝おそらくΧで言う『ロボットはかいプログラム』？)について語っており、エックスよりも完成が近いように思われます。 この場合、どちらが先に制作に着手されたかはわかりませんが、 ①ロックマン・ザ～でエックスの「なやむ」発想（着想のみ） ↓ ②ロックマン2・ザ～でゼロの完成型および「アレ」構想 もしかすると、ゼロのほうが、かねてからの計画として早くからデザインされていたのかもしれません。 ※その後エックスは未完成のままカプセルに封印され(Χ1)、ゼロもまた研究所で永いこと眠っていたようです(Χ4ゼロ使用)。 （眠っていたゼロが完成だったのか未完成だったのかについての描写は無し） これらを鑑(かんが)みるに、 エックスのほうが先に着想され、かたやゼロのほうが若干早くからデザインされ完成に近づいていたらしいものの、 いずれにしろ、さほどのブランクはなく両者が構想されていたのは間違いないようです。 ＜了＞ |