駄文
□ちゃんと伝えよう(慶親)
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「最初は嘘なのかって思ったんだけど…でも元親の笑顔とか見てると癒されるっていうか…なんか元親を目で追ってるんだよね!!!」
息継ぎもせずにまくし立てる慶次は今にも泣きそうだ。
「…嫌われるの嫌だったからさ…言わなかった。だからずっとここに来なかった」
俺を引き寄せていた腕が力を増していく。
「俺、また大切な人がいなくなるの嫌だから…自分の気持ちが変わるようにってずっと…」
ポスッと俺の肩口に額を乗せた。
慶次の肩が微かに震えている。
「なぁ…慶次?」
「ん?」
「ちゃんと伝えることも大切なんだぜ?」
「…ぅん」
ちっさく頷きやがって…。
少しかわいい…なんてな。
「心から大切に思ってくれるなら、俺は…嫌いになったりなんかしねぇ。逆に好きになる」
好きになる。
そこにピクッと反応する。
慶次は勢い良く顔を上げて俺を見てくる。
顔が赤い。
「好きだ…元親…」
ボソボソ何言ってんだ。
聞こえねぇっつーの。
こっちだって恥ずかしいんだぞ!
「き、聞こえねぇょっ////!」
「〜っ///好きだ!元親好き!」
そう叫ぶと力一杯抱きしめられた。