駄文
□かわいいひと(慶親)
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ふと
目を開けると
今まであった温もりがなくなっていた。
動かない身体に鞭打って上半身だけ起こし、
さっきまで一緒にいた
恋人を探す。が、部屋には俺だけしかいない。
今までそんなことなかったから嫌な予感がする。
もしかして出て行ったのか…?
―ガラっ
「!!?」
「お?起きたな!」
奥の襖が開き、
ひょっこり顔だけ出している恋人。
「慶次てめぇ今までどこにっ…」
「1つの布団にデカイ図体した男2人はいってるからさ」
そういって俺に羽織りを肩にかけた。
「寒そうだったからさ。それ着て一緒に寝れば…ってあれ?元親?」
さっきまで感じていた不安が全部吹っ飛んだ。
したら急に
抱きつきたいとか思って
かがんでいた慶次の
首に腕を回す。
すると
俺の腰の辺りに慶次の腕がくる。