冠を抱きし者
□四章
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それを聞くと
「じゃあ、行こうぜ」
とリヴァに腕をつかまれ、そのまま引っ張られた状態で部屋を出ると
「…そうだなぁ、どこから連れてってやろうか?」
言うとどこか行きたいところあるか? と聞かれ、それに少し考えると
「えっと…じゃあ、書庫ってどこにあるの?」
本を読むのが好きだからそう聞くと、リヴァは少し嫌そうな顔をして
「もしかして、クラウって本好きなの?」
と聞いてきた。それにうん、好きだよ? と答えると
「俺あんまりあそこ行きたくないんだけど…こ
っちだぜ」
嫌そうに言いながらもちゃんと案内してくれた。
案内された書庫は僕が今まで見た書庫で一番広く、さまざまな本が置かれていた。
それこそ神話から料理本までいろいろな本が置かれていた。
「うわぁ、すごいね!」
その本の多さと書庫の広さに驚いていると
「確かにこれだけ大量に本があるのはすごいと思うけど」
そんなにはしゃぐことか? とリヴァは本が好きではないのかそう言うと
「次行こうぜ、次!」
と、すぐに別の場所へ連れて行かれてしまった。
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