いいよ・・・
そう彼女はつぶやいた・・・
俺は前々から月島小恋のことが好きだった。
そしてクリパ(クリスマスパーティ)の前日に告白した。
それは俺にとって夢のような出来事だった。
「月島、帰ろーぜ」
俺はHRが終わると月島のところへ行く。
「うん」
彼女は少し照れた様にうなずく。
そして二人並んで冬の桜並木を歩く。
今日こそ・・・
俺はそう思い思い切って手を伸ばす。
そう彼女と付き合い始めてから一ヶ月いまだ手さえ繋いでいなかった。
そしてついに・・・・
「えっ!?」
月島はかなりおどろいてる様子だった
「ごめん・・いや・・・だったか?」
俺は急いで手を離す。
「あっ・・・」
その時彼女が俺の手をつかんだ
「月島・・・」
「いやじゃないよ、ただ少し驚いただけ」
「ならいままで手をつながなかったのはなんで?」
俺は彼女のいきなりの行動と発言に対して聞き返す。
「ん・・う〜んとね」
「うん」
「なんか恥ずかしいじゃない」
「ほえ?」
「だからなんか二人で手をつないで歩くってなんか恥ずかしいじゃないって」
俺はその言葉で腰を抜かした。
「なんだ〜そんなことだったのか?」
「そんなことじゃないよ、月島的には結構重要なことなの!!」
「俺はてっきり月島が俺のこときらいになったのかと思ってた」
「えっ!?・・・・」
「だから手をつないでもらえないんだと思ってた」
「違うよ、私、渉君のこと好きだよ」
俺はその言葉で今までの悩みはすべて吹き飛んだ。
「だから安心していいよ」
「月島・・・」
そして二人は手を取り合いその先の道を歩いていった。