非公式新聞部崩壊の危機!!

この学校風見学園には非公式新聞部なるものが存在する。
それは、50年ほど前に作られてそのまま放置されてた部だ。

そして今は・・・・

「ではこのプログラムでいこう」

この声の本人、ってしまった風見学園付属3年の杉並″が非公式新聞部を復活させた。

だがその非公式新聞部が今崩壊の危機に陥ってる。

それは数日前にさかのぼる・・・

杉並は2週間後の風見学園のクリスマスパーティの話で非公式新聞部のメンバーを集めて会議をしていた。

その時に・・・

ガチャ・・

風見学園内のある一室の扉が開いた。

「誰だ!?」

「えっ・・・・」

そこには風見学園の女子生徒が2人立っていた。

非公式新聞部のメンバーも、二人の女子生徒も驚いている。

なぜならそこは今は使われていなく、生徒の立ち入りを禁じられている教室だからである。

「もしかしてここって非公式新聞部の?」

「部室・・・だよね・・・」

女子生徒は驚いたように言う。

そこに杉並が・・・

「なぜお前達はここにいる?この教室は生徒の立ち入りを禁じられている筈だぞ?」

冷静に女子生徒に質問をする。

「クリパの出し物でこの教室を使うことになってそれでその下見に来たら・・・」

「っく!俺としたことが。そんな大事情報な情報を・・・」

「あれ?」

女子生徒が足元をに落ちていた紙を拾った。
その紙を見た瞬間女子生徒は、血相を変えて逃げ出した。

「はっ!?その紙は・・・」

杉並は驚き、その女子生徒を追いかける。

その女子生徒が行った先は・・・

なんと生徒会室!!

そして中に入ると女子生徒はすぐさま生徒会長朝倉音姫″に髪を見せる。

そして30秒ほど遅れて杉並が生徒会室に到着した。

が時は遅し。

その紙を音姫が見ていたのだ。

「っく遅かったか?」

「杉並君?これはどうゆうことかな?」

音姫が杉並に問いかける。

「それは・・・」

杉並が口を開こうとしたとき。

「非公式新聞部の部室の前で見つけたものです」

さっきの女子生徒が先に言ってしまった。

「ふ〜ん?そうなんだ〜」

「杉並またあんたなんかやろうとしてたのかい?」

副会長の高坂まゆきも杉並に問いかける。

「・・・・・」

杉並は一向に口を開かない。

「ひかるさん、非公式新聞部の部室はどこにあったの?」

音姫が女子生徒に問いかける。

「特別教室棟の一般生徒立ち入り禁止の教室です」

「ありがとう」

杉並はそれを音姫に知られた瞬間、勢いよく生徒会室から出て行ってしまった。

「はぁ〜」

音姫が大きなタメ息をつく。

「杉並君にも困ったものね」

「でもそれで非公式新聞部の部室と計画がわかったからいいじゃない?」

まゆきが音姫に言う。

「うん、そうなんだけどね」

「ならいいじゃない?」

「まぁこれで非公式新聞部も完璧になくせることだし、いっか?」

「そうこなくっちゃ」

そしてそのころ杉並は・・・

「俺としたことが、あの程度の情報を見逃すとは・・」

自分の失態のせいで非公式新聞部がつぶれそうになっていることを悔やんでいた。

「このままでは非公式新聞部がなくなってしまう・・・どうすればいいんだ?」

その時・・・・

「どうしたんだ?」

杉並に後ろから声がかかる

「なんだ、板橋か」

「なんだってことはないだろ?んでどうしたんだ?お前がこんなとこで考え事か?」

「そうだ」

「よかったら俺にも教えてくれないか?」

渉がそう言うと杉並に今までのいきそつを渉に全部話した。

「なんだって!?」

「この俺としたことが。その程度の情報も得ることができなかった」

「お前のせいじゃないだろ?それはただ偶然、その教室を使うことになったんだろ?そんなこと事前にわかってるほうがおかしいじゃないか?」

「板橋・・・」

「そんなことよりこれからどうするかを考えたほうがいいんじゃないのか?」

渉がそう言うと杉並は少し生気が戻った感じだった。

「うむ、そうだな」

そして杉並は渉と今後の作戦を練りだした。

次の日の放課後、杉並は生徒会室にいた。

「ふぅ〜ん?どうゆう風の吹きまわしかしら?」

「ほんと、急にどうしたの?」

音姫とまゆきが驚いた顔をして杉並に問いかける・

「ですからさっきも言ったように、非公式新聞部は今までいろいろな問題を起こし迷惑をかけていきましたので、非公式新聞部がつぶれる前に学校側に協力しようというわけです」

「でもねぇ〜〜?」

「いきなりそんなこと言われても」

音姫とまゆきは首をかしげている。

「まぁいいわ、今回は杉並君を信じましょう」

「いいのか?信じても?」

「そんなこと言わないの」

そして音姫の決定で非公式新聞部は残りの期間生徒会の仕事を手伝うことになった。

「ハァハァハァ・・・」

非公式新聞部の部員は息を切らしながらも生徒会の仕事を全力で手伝った。

そしてクリパ当日・・・・

「みんな今までお疲れ様。今日で非公式新聞部の仕事はおしまいよ」

音姫がそうゆうと非公式新聞部のメンバーはうれしそうにする。

なぜならこの2週間は、ずっと肉体労働をさせられていてそれが今日で解放されるからだ。

「今日のお仕事は、私たちとクリパの見回りよ」

「3人一組で、クリパの出し物や廊下を見回ってください。」

「わかりました」

杉並が音姫から本日の仕事を聞いてメンバーにそのことを話し、全員見回りにいった。

だがその瞬間廊下から・・・・

「待ちなさい!!」

高坂まゆきの声が聞こえた。

そう非公式新聞部のメンバーが全員そろって脱走したのだ。
そして今度は確実に見つからないと自信に満ち溢れた杉並が、まゆきの前に立ちはだかる。

「どうゆうつもり」

「どうゆうつもりも、最初から生徒会に協力するつもりなんてなかったのだ」

「やっぱりそんなことだろうと思ったわ」

「まぁ次の部室は見つかることは絶対ないから捕まえれるものなら捕まえてみろ」

そうゆうとすぐに杉並は走りだした。

「んにゃろ」

そのあとをまゆきが追っていく。

だがすぐに杉並の姿を見失ってしまった。

いつもなら校内を延々と駆け巡っているのに、今回はすぐに消えてしまった。

「では作戦開始だ」

なんと杉並はあらかじめ開けておいた廊下の天井裏に逃げ込んだのだ。

そして杉並のトランシーバーからの合図で非公式新聞部が動き出した。

バンバンバン

校庭と屋上から轟音が響く。

なんと空には花火が舞っている。

「ハッハッハッハッハッハッハッハ」

校内放送で杉並の笑い声が全校に伝わる

「今回はこれで終わりにしておくが、次はないと思え生徒諸君」

そう言ってからは杉並の声が聞こえなくなった。

生徒会の人々が駆け付けた時には校庭、屋上、放送室にはだれもいなかった。

こうして杉並は非公式新聞部の崩壊の危機を逃れることができたのである。

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