自分で書いてみた。

□けいおん!
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【plastic smile】


今ここは澪の部屋。

澪は歌詞作成、私はベットでごろごろ過ごすというのがいつもなんだけど。

せっかく二人でいれる時間をあっさり過ごすのは勿体ないと思う。

二人でゆったり過ごすのもいいんだけど。

…いい加減飽きた。

何か刺激が欲しい。

ジェットコースター並の刺激が。

「なあ澪〜」

「なんだー?」

「あーそーぼーよー」

「待て、今波がきてるんだ」

今までに何回も聞きましたその台詞。

「また乗れないって」

「そんなことない!
今度こそは…って! あっ波! 行くな!」

こういう澪を見るのは面白い。

やっぱり普段真面目なやつがアホっぽいことをすると無条件に笑える。

と、そんな私を睨む澪。

「こら、律。
波さんが行っちゃったじゃないか」

「澪には難しい波だったんだな。
あっそうだ! 海行こ海!
サーフィンしようぜっ」

「何言ってんだよ…
私たちウェアもボードも持ってないじゃないか」

「そんぐらい借りれるって!
1000円ぐらいで!」

「だいたいサーフィンなんてやったことないよ、私。
おまえ出来るのか?」

「…ビッグウェーブが私を待っている!」

「はい、海却下」

「み〜お〜」

「あ〜うっさいうっさい。
私はこの歌詞を作るまでここを動かないからな!」

なんて、頑固おじさんのように言った。

「おじさんじゃない!」

とにかく、澪は頑固だ。

まるで椅子にお尻がくっついてしまったんじゃないかと思うぐらい、椅子がフィットしてる。

いい椅子使ってんな。

…はぁ、暇だ。


それから1時間待って、今だに製作中の澪を見て、これはまずいと思ったわけだ。

何か、何かアクションを起こさなければ。

澪の横に立ち、澪の顔を覗き込む。

「…律、邪魔」

邪魔とはなんだ邪魔とは。

この貴女の愛しい律様のお顔を見て邪魔とはなんだ邪魔とは。

私に火がついた。

「ジャマイカ?」

「は?」

「ジャマイカme?」

「……」

「ジャマイカme!?」

「あぁっもう!
ジャマイカyouジャマイカyou!」

「oh...ジャマイカme・・・」

「どうしたんだ律、とうとう壊れたか」

手厳しい。

手厳しいよ澪ちゃん。

しょうがない、正面強行突破だ。

「ねぇ、澪」

「なっなんだ?」

真剣に言ってみる。

普段あまり聞き慣れていないのか、
澪はたじろいだ。

隙見つけたり。

「キスしよ」

「えっ…はっ?
何言って…」

「澪」

「なっなに…?」

「好きだ」

「っ…あっ…やっ…その…」

「澪…」

徐々に澪に近づいていく。

目指すはあの形の良い柔らかそうなあのかた!

やっと仕留めたぜ。

ゆっくりゆっくり近づいていき、
ふと澪を見てみた。

真っ赤で、涙目で、物凄い可愛い。

…なあ、澪。

私のこと、そんな可愛い顔で見つめないでよ。

私の中で、何か外れた。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

はみ出してる。

そんな刺激。

欲しいよもっと。

うずうずしてる。

僕のことを。

そんな目をして。

見つめないで。

何か外れた。

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