自分で書いてみた。
□けいおん!
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【最後の夏休み】
「秋山さんって、田井中さんのこと好きなんだって?」
「えっ!?
そっそれ、誰に聞いた…?」
−−−えーと、平沢さん−−−
学校に即帰り、部屋に閉じこもった。
女子高だし、噂の広まりなんてそれはもう早いだろう。
…うぅ、考えるだけで嫌。
部活は…しょうがないけど、
サボり。
まったく、唯のやつ。
なんてことしてくれたんだ。
この気持ちを言うつもりなんてなかった。
なのにこんな形で伝わってしまうなんて…
きっと、ダメかな。
今までのことを思い出す。
声,笑顔,髪,身体,性格。
全部好き。
律を取り巻く何もかも素敵に見えた。
それに嫉妬したこともあったっけ。
当たり前の挨拶。
一日のおはようもさよならも。
それが律と交わす唯一の約束。
今日はさよなら出来なかったな。
…はぁ、どうしようか。
近くにあったぬいぐるみを抱いてみる。
ふと、こう思った。
もしかしたら−−
もしかしたらだけど−−
あるんじゃないか?
"付き合える"なんてこと。
−−と、そんな時。
私の耳によく知った、
とても愛しい声が鳴り響いた。
「澪ー出てこーい!!
話は聴いたぞー!」
誰がどう聞いても嬉しそうな声。
ほら、やっぱり。
あった。
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噂で届いてしまったの。
私の内の秘めたる気持ち。
あの子が言ってしまったの。
明日からはどんな顔すればいい?
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