Boo
□イ―タ―
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目覚めると
青い青い空の真ん中で
太陽がチ―ズのように溶けていた
とろりとろりと
わたしの側まで落ちてきたけれど
あと少しという所で
届かない
パンとワインを用意して
じぃっと見ながら待っていた
ワインをひとくち
待っている
ワインをふたくち
待っていた
意識がとろりと溶けだして
くらり
パンもワインも無くなって
とろり
ぼんやりと太陽は赤く染まって
ゆらり
横目でわたしを見ると
にやり
去っていった
ふらり
溶けていく意識の中で
わたしと目が合うと
月は怯えた
ぎ
く
り