Syuhei.H
□June ninth
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6月9日
「修兵」
今、俺に抱きついて甘えてるのは俺の女。
今日は、かなりご機嫌が良い様子だ。
「珍しいんじゃねえか?お前から甘えてくるなんて」
「今日だから、ね」
そう言って、触れるだけのキスをくれた。
「何で今日なんだ?」
「修兵の日だから」
「俺の誕生日は今日じゃねえぞ?」
俺の誕生日はまだ先の8月14日だ。
だから、俺の日と言われてもさっぱりわかんねえ。
「覚えてるって、ちゃーんと。8月14日でしょ?」
「お、おう」
「今日は6月9日。数字だけ見ると?」
あ、そういうことか。
何か誕生日を覚えてくれてたのも嬉しいけど、これも何か嬉しい。
「……69」
「そう、修兵の卑猥ほっぺの日だよ!」
「可愛く言ってるけど……余計なの入ってるぜ?」
6と9のつく今日を俺の頬にある69に準えて俺の日としてくれた彼女。
「ちょっとしたお遊びだって。………修兵?愛してるよ」
「俺も、お前を愛してる」
嬉しいけど気恥ずかしくて。それを隠すために、今度は俺からキスをした。
END