SS詰め合せ

□対談
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1、まずは自己紹介
北「名は曹操。字は孟徳。趣味は詩興だ」
無「同じく曹孟徳よ。趣味は何でもやっておるから、分からぬわ」
北「……さて、なんと呼ぶか」
無「好きに呼べばよかろう。儂も好きに呼ぶ」
北「そうか。そうだな。だが、操様とは呼ぶな」
無「なぜお主を様付けで呼ぶ必要があるのだ。同じ曹操だのに……」
北「冗談でも殴る。それは惇専用の呼び名だ」
無「……ほう。確かに、儂も元譲以外から孟徳と聞きたくはないからのう」
北「決定だな」

2、良いところ
北「惇は私のためにずっと付き従ってくれている。私が間違ったときには進言し、親身をかけて止めたこともあるほどだ。いつも穏やかな表情をしているから、私は安心して進めるのだ」
無「忠実でな。床の上ではそれに淫乱なところも合わさりなかなか……」
北「……」
無「……なんじゃ」
北「……いや、いつか愛想尽かされるんじゃないかとな」
無「ふん、元譲がありえぬわ」
北「(その自信が分からん)」

3、悪いところ
北「一人で背負い込み、自己完結するところと欲がなさすぎる。もっと頼ってねだればいい。後、誰にでも優しい。敵に威嚇するこちらの身になれと言うのだ」
無「まず、何でもかんでも拾ってくるところじゃのう」
北「なんだ、それは……」
無「犬、猫、典韋等の武将じゃろう……極めつけは子供に元敵将じゃ」
北「そいつは凄いな」
無「しかも、皆が元譲に惚れておる。元譲は面倒を見たがるし」
北「……大変だな」
無「後は、儂のことを知りすぎておるところか。嫉妬せんのだ」
北「確かに、少しは嫉妬してほしいな」
無「お主もか」

4、好きになった理由
北「初めて会ったときに、一生懸命に挨拶する姿が可愛くて。絶対に手放さないと思った」
無「一目惚れじゃな」
北「そうか」
無「……なんじゃ、それだけか」
北「聞く必要ない。私も似たようなものだ」
無「確かにのう」

5、両思いになったきっかけや場所
北「幼い頃に、曹仁や夏侯淵から惇を連れて離れ、河原で水遊びをしていた時に、水に濡れて透けた着物がいやらしくて、ついつい抱き締めてしまった」
無「押し倒したのか?」
北「まだ惇は十二歳だったのだぞ。死ぬ気で堪えた」
無「もったいないのう。儂は、息を乱して駆けつけた惇を押し倒したわ。可愛かったのう」
北「……押し倒されたって、どこで……」
無「軍から離れた草むらだったのう」
北「……節操なしめ。同じ曹操だというのが恥ずかしい」
無「儂は期をのがさぬ男よ」
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