SS詰め合せ

□対談
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6、告白の言葉と返事
北「お前と共に歩みたいと、言ったら、私もです。操兄様と、可愛らしい返事が返ってきた」
無「ふむ。何だか、むず痒いのう。初々しすぎて」
北「いくつだと思っている。お前と違うのだ」
無「儂は、お前の全てがほしいと言った。そしたら、生まれた頃よりお前のものだと、可愛い答えが返ってきてのう。その日のうちに外で一回、部屋で――」
北「下品だからやめろ!」(言葉を遮り怒鳴る)
無「何じゃ。別に良いではないか」
北「頼む。同じ曹操故に私まで同じ扱いはされたくない。せめて公言するな」
無「……仕方ないのう」

7、その後、変わったこと
北「私の気のせいではないと思うが、どんどん色っぽくなっていっているせいで近寄る男が増えた。気が気じゃない」
無「変わったこと、のう……。無いかもしれん」
北「無いのか?本当に?」
無「元譲は元から女には興味ないし、男が寄ってくるのは変わらぬしのう。儂しか見てないと分かっておる故、元譲自体には心配しておらん」
北「私もそうだが、如何せん、周りがな……」
無「そうなのじゃ。隙あらばくらおうとする獣ばかりじゃし……」
北「本人だけが分かってないというのが、な」
無「だが、そこもいいところ故に、注意も出来ぬ」
北「頑張るか」
無「うむ」

――対談終了後
北「お前は同じ曹操だというのが、納得行かないところが度々あったぞ」
無「違う曹操なのだ。仕方あるまい」
北「しれっと言い切るところが私らしいが、その有り余る性欲を少しは抑えた方がいい。いつか愛想尽かされる」
無「そんなもの、分かっておるわ。これでも抑えている方だぞ。元譲に二度も家出されては仕方あるまい」
北「おい……夏侯惇が家出するほど、何をやった」
無「ほんの少し、野外放置や天井から吊しただけなのじゃがのう」
北「そうか、では、口を閉じて歯を噛みしめろ」(拳を振り上げ)
無「なぜじゃ!?」
北「違う夏侯惇でもそんな扱いは許せるか!!」
無「げふっ」(北方のストレートを受け、ぶっ飛ぶ)
北「……無双の夏侯惇に、嫌なことがあったらこちらに来いと手紙送っておこう」
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