恋愛方程式

□1Story
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一風変わってC組でも騒がしかった。

こちらは、黄色い歓声ではなく、男子大半、女子少量の笑い声だ。

その中心に居たのは

「そこで俺は感動した訳よ!!」

「感動できねぇから(笑)」

最初の声の主、鏡蘭 宏人(キョウラン ヒロト)

髪は金色混じりの茶色、目は薄茶。

制服も崩していて不良らしい容姿。

2番目の声の主、佐々木 由真(ササキ ユウマ)

金髪で、緑のカラコンをして、アクセサリーをつけていて此方も不良っぽい。

2人はC組の笑いの中心人物。

教室を見回し、ほとんど男子しか居なく女子が少ない。

女子の大半はA組へ行っているのだ。

「お前等ナイスコンビだな〜結婚しちゃえよ(笑)」

冗談混じりのクラスの男子の発言にすかさず

「「やだね!!!」」

と、2人が言う所でも笑いの嵐が起きる。

彩龍学園はA・B・C・Dと4つのクラスがある。

その中で少し馬鹿寄りのC組ではくだらない事で笑いあっている。



チャイムが鳴った。

するとゾロゾロと女子が入ってくる。

「ねぇねぇ皆ってさ、何処行ってんの?毎回毎回」

由真が聞く

「知らねぇ」

と宏人が答える。

鈍感で、他のクラスを見向きもしない2人には雷雅の存在があっても人気だという事は知らない。



2人は授業を受けはするが先生と軽くコント状態になる。

「センセ〜それ違う気がする〜」

「あたしも〜」

宏人と由真が立ち上がり先生に言う

「お前等から見ては間違ってるかもしれないがこれで間違ってないんだよ」

と先生が言うと、また笑いの嵐が起こる

「それ酷くない!?」

由真がそう反応すると

「もう座れ〜」

「「へ〜い」」

2人はハモる



授業が終わると由真は同級生で部活が同じ女子に呼ばれた。

「ん〜先行ってて〜後で行く〜」

同級生の女子は先に行くよ〜と廊下を駆けて行った。

由真は部活に必要なの物を持って廊下へ出た。


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