恋愛方程式
□2Story
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「…と…宏人!!」
「え!?」
「どうした〜?さっきから音がいつもより小さい。」
宏人は、ずっと上の空だった。
いつもだったら、ギターを持つだけでいつもより少なくとも1段階はテンションがあがるのだが。
音をはずしてはいないので、そのまま部活は続いた。
帰り際は、部員達がいつもは盛り上げてくれる宏人がテンションが低いを心配していた。
「お前熱でもあるんじゃねぇの?」
「何言ってんの〜ある訳ないじゃん」
そこはキチンと否定する。
すかさず言われるのはこの言葉。
「馬鹿は風邪ひかねぇよ」
「馬鹿で悪かったな(笑」
ほんの少し雰囲気がいつもと違ったものの、こういう話題が宏人は1番気を使わず楽なので楽しい。
もう少し大人になれば変わるかもね。
同じような時間に由真は友達とファミレスに居た。
宏人がバイトしているファミレスだが、今日は勿論居ない。
「今日、朝居なかったけど何処行ってたの〜??」
「ん〜別に何も?その辺ブラブラしてただけだよ?」
何故か話す気になれなかった由真は、話を逸らした。
その近くの道に優祈奈と雷雅が歩いているとも知らずに、テンションを上げながら他愛の無い会話をしていた。