短い文
□彼女のプレゼント
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それは前日だった。
カレンは紅蓮の整備をしながら別のことを考えていた。
「(どうしよう…もう明日じゃない…)」
「カレン、どうしたそんな顔して」
「え?べ、別に何でもないわよC.C…」
「ふーん、てっきりあいつの誕生日プレゼントで悩んでいるかと思っていたが。
…そういえば欲しいものがあるって言っていたなぁ…まあ良いか〜…」
「えっ…それって、なに?」
「ん?悩んで無いんだろ?(ニヤニヤ)」
「む、良いから教えなさいよ!」
「ふん、しょうがないな、ピザ十枚…いや五枚で良いぞ」
「五枚ね、わかったわ」
「ふふ…じゃあ教えるぞ……」
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「まあいろいろかんがえてこれにしたの…」
「(これにしたって…)」
Yシャツ一枚…C.Cが一年前そうだったが…全然違う。
長めの丈なのだが胸の膨らみで引き上がり、ギリギリの所まで見えてしまっている。
「(正直いって目の保養…じゃない、毒だ。目のやり場に困る)」
そんなことを悶々と考えていた。
「(うぅ、やっぱりやりすぎたかも…)」
黙ってしまったルルーシュに不安になるカレン。
それに気づきルルーシュは疑問を口にする。
「まず…なぜそんな格好なんだ?」
「た、誕生日プレゼント…」
「は?確かに誕生日だが…意味が分からない」
「だ、だから誕生日プレゼントよ…//」
「だから何がどう誕生日プレゼントなんだ!?」
「うぅ…//…私が誕生日プレゼントよ!それぐらい分かりなさいよ!」
そう叫んだカレンは耳まで真っ赤だ。
その叫びで鈍感ルルーシュにもよく理解できたらしい。
カレンと同じく耳まで赤くして、言葉を続ける。
「それはその…//…そういうことをして良いって事なのか?」
小さくしかしはっきりとうんと頷く姿に、ここまで抑えていたものを放つようにカレンの腕を引き強く抱きしめた。
そしてごく自然に顔を寄せキスした。それは徐々に深くなっていく。
「…んっ…はぁ…ルル…ん…」
息がキツくなったところで顔を離す。どちらのかわからない唾液の糸が切れシーツを濡らす。
「…はあ…ルルーシュ…来てっ」
「…ああ//、喜んでプレゼントを頂く…」