短い文

□巡る季節と心
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毎年作ってはいるが、年1回という頻度なものだからあまり上達はしない。
彼女はすこしだけ上手くなっていたけど…それは気にしない。
人には得意不得意があるのだから。

そうして二人で悪戦苦闘しながらもケーキは出来ていく。
チョコレートケーキのアスファルトに粉雪を降らして完成した。


彼女はいつものよう1カット持ち帰る。違う世界にいるであろう、あなたの分として。

これは二人からのバレンタインの贈り物だということを、どこかにいるあなたは知っているのかしら。

知っているのなら、たまには返しにきなさいよねっ。
ううん…1度で良いから、来てよね。お願いだから。

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