短い文
□誰よりも先に
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明け方まで続いた行為も終わり、しかしシャワーを浴びる余力も無いほどに疲れたらしく、さっと体を拭くとすぐさま気持ちよさそうな寝息を2人はたて始めた。
否…それはカレン1人だけ。
カレンが寝たのを確認するとルルーシュはこっそりとベッドの下を探り出す。
そして右手に収まる小さな箱を静かに開け、指で掴み確認する。
(朝起きてびっくりするだろうな…。喜んでくれればいいが)
そう心で呟き、カレンの唇に軽くチュッと口づけ、起こさないように言葉を贈る。
「カレン、誕生日おめでとう」
薬指には、淀みのない紅い宝石が留められた指輪がキラリと。
カレンがそれに気付くまであと数時間。
END.
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