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□報告
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☆ ましろ ☆
あ〜〜〜終わった〜〜〜
今までセディがチョウと一緒に優勝の報告に来てた。
見に行けなかった私に、迷路の中がどんなに大変だったか、呪いや巨大生物をいかにして破り、かい潜って優勝杯を手にしたか話してくれた。
多分、昨日の夜から何度も話してるんだろう。
すらすらとまるで物語の主人公のようにセディは話し、チョウが一々感嘆符をはさんでいく。
………疲れた。
一度質問したら、セディは”もっと詳しく”、”初めから”話し始めた。
その後はチョウと一緒の時に感嘆符をはさむ事に気を使い続け、話のほとんどは覚えていない。
ため息を吐きながら、ぬるくなったココアを飲む。
はぁ、温かいの淹れ直そうかなぁ…………
そこにノックが!!
セディが話し忘れた事を話に来たんじゃない事を祈りながら、返事する。
「あれ?一人?」
「あぁ、ジェームズ、昨日はお疲れ様」
入ってきたのは旧『魔法悪戯仕掛け人』の三人。
「セブルスはおじいちゃんのとこ。もうすぐ来ると思うわ」
三人をソファに促し、リントにお茶を淹れてもらう。
しばらく、動きたくない。
出来るなら、ソファに寝そべりたいくらい。
リーマスがアイを見に行く。
「ましろ、アイ、起きてるよ?」
「リーマス、悪いんだけど連れてきて」
アイが目覚めてしまうくらい、話、長かったんだ………
疲れる訳だ。
リントがみんなの分のお茶と、大量のスコーンとサンドイッチをテーブルに置く。
「ましろ様、お茶の時間を過ぎております。召し上がって下さい」
「ありがとう、リント」
スコーンにジャムとクリームを塗る。
「相変わらず、食べるねぇ」
「しょうがないでしょ?さっきまでセディの武勇伝、聞いてたの。あなた達のは?」
ジェームズとシリウスが顔を見合わせ、にやっと笑う。
リーマスはアイに夢中。
「それがさ、僕らも大変だったんだよ!あいつ、バーティー(子)意外とやる奴でさ、呪文をバンバン飛ばしてくる訳。それをよけながら、木の陰から僕らも呪文飛ばしてさぁ」
「そうそう。で、俺が唱えた呪文が当たって、奴の杖が飛んで」
「僕が縛り上げたってわけ」
キラキラお目目で得意げに話す二人。
「そう、それは大変だったわね。特にジェームズ、あなたハリーのまんまだったんでしょう?」
ジェームズは身を乗り出して来た。
「そうなんだよ。あいつ、木の陰からいきなり出てきてさ、その時にはもう杖構えてたからびっくりしたよ」
「まぁ!それなのに無事だったなんて!流石ジェームズ・ポッターね」
感心したように言うと、少し胸を張る。
「リリーにちゃんと言っとくわ。あなたの御主人は勇敢に戦って、ハリーを守ったって、ね」
ウィンクしながら話すと、うんうん頷いた。
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